【武蔵新城】メゾン・ヴェールN 1
【川崎:JR南武線沿線】
ストーリー
趣味のサーフィンで小麦色に焼けた肌。
子育てや家事も手伝うイクメン。
テンポの良いカリスマ的授業を展開。
と3拍子揃った、世間も羨むような小学校教諭を目指している。
けれど、ご存知の通り現実はそう甘くない。
「洋平!ティッシュ取って!早く!」
「はいはい!ごめんね!」
「うえ~~~~ん」
「もう、ほら泣いちゃった」
「ごめん…..」
半年前に生まれた愛娘の絵美。
もう可愛くて可愛くてたまらない。
でもどう接していいのか全くわからず。
毎日、妻・夏希からのクレームと絵美の泣き声との狭間で奮闘している。
理想像とはまるで程遠い。
週末の度に行っていたサーフィンも、今はお休み。
勤務し始めた新しい小学校にも、まだまだ慣れない。
軽くパニックの毎日だが、「こういう時期があっても、それはそれでいいかな。」と思えるのは、この家に引っ越したことが大きかったかもしれない。
4ヶ月前、川崎駅近くの1LDK・46m2のアパートに住んでいた3人。
新婚当時、洋平が勤務する小学校が川崎駅の近くだったこともあり、徒歩で通勤できるからと選んだ物件だった。
子どもOKの物件とはいえ壁が薄く、絵美が生まれてからは、泣き声がお隣さんの迷惑になっていないか、といつも心配だった。
また、3階建の最上階だったので、夏はとても暑く、冬はかなり冷え、身体にこたえた。
これから子育てをしていくにあたり、建物内の環境であったり、街の賑やかさや雑音であったり、色々な面が引っかかるようになっていた。
そんなときに決まった洋平の転勤。
武蔵中原駅近くの小学校への勤務が決まった。
洋平と夏希は話し合い、このタイミングで住み良い物件に引っ越すことを決意。
洋平の職場の徒歩圏内である武蔵中原駅周辺で物件を探し始めた。
実際、洋平には少し迷いがあった。
これまで住んでいた川崎駅のまわりは、賑やかで少しうるさかったが、ラゾーナなどの大型ショッピングモールがあり便利だった。
また、海に行くのも車の便が良かったので、趣味のサーフィンにも行きやすかった。
それに比べ、武蔵中原駅周辺は静かで落ち着いた住宅街。海からも遠ざかる。
洋平のテンションが急降下していくのを、夏希も感じていた。
「洋平、本当は武蔵中原に引っ越したくないと思ってる?」
「い、い、いやそんなことはないけど、、?」
「顔に引っ越したくないって書いてあるよ。笑」
「え、、、笑 そんなことないよ。だって3人のこれからの生活を考えると、絶対こっちの方がいいと思うし。でも、ワガママだけど、、海から遠くなるのは、なんていうかサーファーとして寂しい、みたいな?笑 ただそれだけ。」
「まぁその気持ちわからなくはないけど。とりあえず、知り合いにとっておきの物件があると紹介してもらったから、明日見に行こう!」
「オッケー。まずは見てみないとわからないもんね。夏希、色々ありがとう。」
こうして見に行った物件を、2人はなんと即答で決めた。
決め手は、海を感じるブルーを基調としたカラーリングの部屋。
サーフィンの絵や植栽などが飾られていて、とても雰囲気が良かったから。
「海がお好きだと聞いたので、このお部屋はぴったりだと思います。子育てもしやすい環境ですよ。」と爽やかイケメンの大家さんが話してくれた。
「海からは少し遠くなるけれど、部屋で海を感じることができる。なんだかいいなぁ。すごい直感だけど、この家いいと思う。」
「うん。わたしもただの直感なんだけどね。すごくいいと思う!」
あの時はなんとなく決めた家だったが、
思っていたよりとても住みやすいことに2人は驚いている。
部屋はマンションの1階なので、階段の上り下りもなくとても楽だ。
そして、南向きのバルコニーからは太陽の柔らかい光が差して明るい。
また、引っ越してみて初めて畳部屋の良さを実感している。
子どもがお昼寝するとき、畳の上ですごく気持ち良さそうにしている。
畳はクッション性もあるので、小さい子どもの足腰の発達にも良いと聞いたことがある。
取り入れた洗濯物をポンっと置いておくのも、畳の上なら問題ないかなと思える。
さらに、目の前が公園になっていて、緑豊かで落ち着くのもポイント。
平日の午前中、公園に保育園児と先生がやってきて遊んでいる風景や、子どもたちの声が生活の中の1つのサウンドとなり、なんだかほっこりする。
住んでまもなく、爽やかイケメンのオーナーさんが挨拶に来た。
「このマンションには同じような子育て世帯がたくさん住んでいるので、みんなお互い様。静かにしなくちゃいけないとか、気を遣わなくてもいいよ。
僕たち家族もこのマンションの住人なので、なんでも相談してくださいね!」と言われ、とても安心した。
賃貸物件は住人同士が疎遠なイメージがあったけれど、いい意味でお節介なオーナーさんに助けられ、今も難なく生活を続けられている。
というか、120%楽しんでしまっている。
相変わらず子育てや仕事に追われる毎日だけれど、
この家に流れる穏やかな時間が、今はとても愛おしい。
一駅隣の武蔵小杉には大型ショッピングモールがあって便利だし、
これまたお隣の武蔵新城には商店街や個人店がたくさんあって、歩いているだけでも楽しい。
武蔵新城へは徒歩圏内なので、週末のお散歩コースになっている。
また近くにDIY工房があるのも洋平がワクワクしたポイントだ。オーナーさんに、お部屋をある程度DIYしていいと言われているので、今度新しい棚を作りたいと思っている。
「もう少し生活が落ち着いたら、絵美を連れて海に行こう!そしたら、そしたら、、小麦色に焼けた肌。子育てや家事も手伝うイクメン。テンポの良いカリスマ的授業を展開する、世間も羨むような小学校教諭に一歩近づくね!」
「はいはい。」
「うえ~~~~ん」
「あ、洋平、絵美を泣きやまして!」
「ハイ!」
洋平と夏希は、絵美が小学校を卒業するまでこの家に住めたらと思っているようだ。
fin.
物件概要
間取 |
3LDK |
---|---|
広さ |
55m2 |
アクセス神奈川県川崎市中原区下新城2丁目3-25
|
マップ
神奈川県川崎市中原区下新城2丁目3-25
オーナー
長戸隆彦
16歳から10年間サンフランシスコに留学し、学生時代を過ごしました。
2012年より親とともに大家業をスタート。2018年に社宅として活用された建物をシェアハウスにコンバージョンし、現在管理などに携わっています。
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