【武蔵新城】IRソフィア
【川崎:JR南武線沿線】
ストーリー
進学をするとき、就職をするとき、結婚するとき、子供が生まれたとき。
特に、「結婚」と「出産」は住むエリアと住む場所の優先順位が変わる大きなタイミングになるでしょう。
かぞくが増えること。
それは住まいを変えること。
あなたはかぞくが増えたとき、どのように新しい住まいを選びますか?
「ねぇ、川崎市って子育ての支援とか手当てが充実してるんだって。引っ越し先、川崎市で考えるのはどう?」
「え?川崎?俺、ガラが悪いイメージしかないんだけど・・・。危ない街って感じ。」
「昔の川崎は、そういうイメージだよね。でも、今は違うって友里が言ってたよ。ほら、友里、今は溝の口に住んでるじゃない?私も遊びに行ったことあるけど、庶民的な街って感じだったよ。」
「ふーん、川崎ねぇ・・・。」
「健ちゃんが会社に行くのも、川崎だったら近いじゃない?横浜まで下るとちょっと遠くなるし。私も友里とか加奈が近くに住んでいると、集まりやすいし、子育てのことも聞きやすいし、安心なんだよね。」
「そうだよなー。うーん。」
「この子が生まれたら、教育にかかる費用も貯金しておきたいし、私もしばらく育休に入るから固定費は抑えたいじゃん?」
「そうだよねー。うーん。」
「ねえ、健ちゃん、話し、聞いてる!?早く決めないと、わたしお腹大きくなって動けなくなるからね!!」
第一子の妊娠をきっかけに3人でも住める住まいへの引っ越しを検討しているところだった。
沙希から「川崎エリアはどうか?」という猛烈なプレゼンを受けるも、健二はどうにも乗り気になれなかった・・・。
調べてみると、確かに家賃相場も安くなるし、子育て支援も充実している様子。
沙希の仲の良い友人たちが何故か川崎エリアに集まっていることも考えると、沙希の言うこともわからなくはなかったが、男にもマタニティーブルーというものがあるのだろうか。
新潟から東京に身を移して12年。
自由の身の象徴だった都心から離れるというのは、健二にとっては沙希にも言えない大きな決断が必要なようだった。
?あぁ、俺も家庭を中心にした暮らしになるんだろうな。今まで通り、都内で友人と夜まで飲むとか、しづらくなるよな・・・?
「はぁ・・・・」
無意識にため息をついたとき、上司の片岡に声をかけられた。
「おい、相原。お前、すごいため息ついているぞ。かみさんに子供出来たし、色々と気合い入る時期なんじゃないの?」
「いやー、片岡さん。気合いっていうか、不安しかないんですけど(笑)、男ってどうやって子供が生まれる心構えするんすか?」
「おーおー、いい質問するね!!その話しはアルコールがないと俺も語れないから、今日飲みに行くか?」
「はい、行きたいっす!」
「で?お前、何にビビっているの?」
「片岡さん、子供が生まれるって未知過ぎませんか?
嫁のほうは妊娠した瞬間から自然と母親としての意識が生まれるのか、急に子供が生まれたあとのことを前提に色んな会話をしてくるんですけど、数ヶ月後に子供がいる生活になるって、なんだか現実味がなくて付いていけないんですよね。
今ちょうど引っ越し先を話し合っているんですが、子育てのことを考えて川崎エリアにしたいって嫁は言ってて。でも、ぶっちゃけ今の場所から離れたくないんですよ、俺。理屈はわかるんですけど。」
「おー、お前もやっと一人前の発言するようになったね。
男は子供が生まれる現実についていけないもんだよ、だからその感覚は当たり前。俺も実際、子供が生まれてから徐々に自分の子供っていう認識が出来ていったし。
でも、これだけは言っておく。カミさんの言うことを優先したほうがいいぞ。」
「え?どういうことですか?」
「カミさんが川崎エリアにしたいって言っているなら、それに合わせたほうがいいってこと。
男なんて結局、子供を思う母性で言ったら女には敵わないわけ。男の俺らができることって言ったら、家族が安心して暮らせる環境を作ることくらいなんだから、奥さんが子育てしやすいと思う環境を用意したほうが、後々絶対にうまくいくぞ。これは断言できる。
お前、新しい住まいでどうしても譲れない条件ってなんかあるわけ?」
「あ、いや・・・、そう言われると、別にたいしてこだわりはないです・・・。職場から1時間以内で帰れる場所なら通勤もなんとかなると思いますし。そのくらいですかね?」
「それだけカミさんに伝えておけばいいよ。あとは自由に選んでいいよで男は一任しとけ。相原の嫁さんなら、相原の仕事もことも考えて場所選びするだろ。信じて任せればいいよ。」
「片岡さん、なんか、すげー勇気湧きました。ありがとうございます。」
「ねぇ、俺も考えたんだけどさ、沙希がいいって言うエリアに引っ越ししよう。子育てしてる友達が近くにいるのも、沙希も安心だろうし。場所も含めて任せるよ。俺、通勤時間1時間くらいだったら、頑張って通うから。」
伝えることに精一杯で顔は見れなかった。
もしかすると顔が赤くなっていたかもしれないけれど、それは突っ込まれたらアルコールのせいということにしておこう。
どんな答えが沙希から返ってくるのかと思ったら、沙希はストレートに思いを伝えてくれた。
「えー、どうしたの、急に。今まであんなに乗り気じゃなかったのに。健ちゃんもこの子のこと考えてくれるようになったのかなー。嬉しいー。」
沙希が嬉しそうに、お腹をさすりながら我が子に話しかけていた。
こうやって男は父親になる覚悟を決めていくのかもしれない。
健二が何かを決めた瞬間だった。
半年後の週末。
健二は今日、会社のチームメンバーをホームパーティーに招待をする予定にしていた。
新たな住まいに選んだエリアは「武蔵新城」。個人商店が多く立ち並ぶ下町風情が残る街である。
最初は、武蔵小杉か溝の口のエリアで住まいを探していたが、武蔵小杉は家賃相場が少し高め、また溝の口は車を持たない健二と沙希にとって坂が多い道がネックになった。じゃあ少しエリアを広げようと見つけた場所が「武蔵新城」だったのだ。
いまのマンションとの出会いは、もう「偶然」としか言いようがない。
決め手は、カウンターキッチンと、ホームシアターができそうな大きな壁。そして何より健二の心を惹きつけたのは、キッチン横にあるホワイトボードだった。
どうやらオーナーさんが物件にこだわっていて、1部屋1部屋、デザインが違うマンションらしい。
健二はこの部屋の内見でホワイトボードを見たときに「ここで会議がしたい!」と思った。会社のメンバーとお酒を飲みながら暑苦しく、これからの会社のことを考えて、夜な夜な会議をする。そういう場所が欲しかったのだ。
都心から離れることは何かを諦めることだと思っていたけれど、案外執着を手放したほうが、自分の欲しいものが手に入るのかもしれない。
我が子は生後3ヶ月。
小さな子供がいるので、夜な夜な会議はできないけれど、今日は部下の昇進祝いも兼ねてのホームパーティー。
集まったメンバーでこれからの目標宣言をして、また半年後に目標達成のお祝いをまたこの場所でやろう。
そう健二は心に決めたのだった。
Fin
物件概要
間取 |
1LDK |
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広さ |
42.8m2 |
アクセス神奈川県川崎市中原区上新城2丁目6-17
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マップ
神奈川県川崎市中原区上新城2丁目6-17
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